前回は、痩せるためには、単純に、食事量を減らして、運動量を増やすことをお伝えしました。
今回はちょっと別の角度から論理的にお伝えします。
運動について、よく、無酸素運動と有酸素運動という言葉を使い分けます。
無酸素運動とは、重たいモノを持つなどの筋力トレーニング等を指す運動です。
それに対して有酸素運動とは、負荷は低いが長い時間の運動を指します。
無酸素運動をおこなうためのエネルギー源は糖質であり、体脂肪を燃焼させるためには、脂質をエネルギーとして利用する有酸素運動が適していると理解されています。
これはこれで正しい認識でもあるのですが(といって、とても正確に述べるならば、ここまでは明確にエネルギー源の違いはでないのですが)、体脂肪を燃焼させるために、無酸素運動は効果的ではないのでしょうか。
無酸素運動と有酸素運動を同じ時間おこなった場合、無酸素運動の方がハードな運動なので、エネルギー(カロリー)の使う量は、無酸素運動の方が多く消耗します。しかしその際のエネルギー源は、脂質ではなく糖質だから痩せるための目的を達成しない、と考えてしまうのですが、ここで新たに知っていただきたいことがあります。
人は、身体に溜めたカロリー(エネルギー)の全てを口から摂取した食事・栄養素から得ます。それが身体内に蓄積されています。それが全てエネルギーとなり、そこからエネルギーとして使用します。
そこである運動をして身体内の糖質を使ったとします。身体に溜められたエネルギーから使った分の糖質のカロリーが減ります。
しかしその時は脂肪が使われず糖質だけが減ったとしても、それはその時のことだけをみているからそのように思ってしまうのですが、その運動時以外を全て同じで生活(運動や日常生活、食事など)をした場合は、同じ時間運動をした際の無酸素運動と有酸素運動のエネルギー消費が無酸素運動の方が多いので、最終的な、例えば1日の総合消費カロリーは、無酸素運動をした場合の方が総合消費カロリーは多くなっているわけです。
ということは無酸素運動をした場合の方が、前回にお伝えしたように、引き算、のことから、限られた短い運動時間で運動をするならば、その一時だけに消費するエネルギー源が糖質か脂質(脂肪)か、ということよりも、多くのエネルギーを消費する無酸素運動の方が、最終的には結果的には消費カロリーが多くなり、痩せることになるのです。
これは、その運動時に糖質が減った分、その他の時間に体脂肪がエネルギーとして使われて生活しているということになるのです。摂取カロリーと消費カロリーの引き算がマイナスになることが痩せるのです。
また別に雑学的に、正確には無酸素運動というのは無酸素なのだから酸素を使わないとイメージされますが、正確には無酸素の運動というものは存在せず、どのような運動でも酸素を使っている有酸素運動なのです。
無酸素運動時は、そのエネルギー源の全てを酸素を使って作っているものだけではない、といった程度のことなのです。(スミマセン・・分かり難いお伝えの雑学でしたね)
また他の観点から見ると、無酸素運動というのは先に述べたように筋力トレーニングのことで、それで筋肉が発達します。有酸素運動は筋肉の大きな発達はありません。
基礎代謝という語を聞いたことがあると思いますが、この基礎代謝は人が日常生活で勝手に使われる代謝(エネルギー)ということで、その人のベースとなる消費カロリーともいえます。人によって違いがある基礎代謝量が高ければ勝手に毎日、消費カロリーが多くなるのです。
この基礎代謝量の大小に影響するものの一番は、筋肉の量です。
勝手に消費カロリーが多くなるのですから、痩せたい方には基礎代謝は高い方がよいことになります。ということは、やはり無酸素運動(筋力トレーニング)は重要な運動なのです。
(筋肉が肥大して筋肉が大きくなるためには男性ホルモンが必要です。よって、女性は筋肉が肥大することはまずありません。女性が筋力トレーニングをした場合の結果としては、筋肉が大きくなるのではなく、イメージ的に述べるならば、筋肉の密度が高くなる、といった感じです)
ただ、痩せる、というよりも、シェイプアップ、を求めましょう。シェイプとアップとは、体型を整える、好転する、調子が出てくる、という意味です。ただ痩せるよりも体調良く体型を整えましょう。そのためにも、無酸素運動をして的確な筋肉をつけて痩せる、シェイプアップがよいのではないでしょうか。
カーツトレーニングは、無酸素運動にあたいします。
効率的な運動ですね。
ではまた。 |