もう既に冬にしか出来ないスポーツ、スキー、スノーボードなどを満喫している人は多いことと思われます。その中でも毎年このシーズンになり、昨シーズンよりも上手に滑りたい、と思ってはいるがなかなか思うように上手くならない、という方がおおいのではないでしょうか。
そこで、今回はスポーツを上手くするには、何が必要なのかの基礎を説明いたします。
まず、スポーツを上手くなるためには、技術だけではなく、「心・技・体」全ての「三位一体」が必要となります。
どうしても、スポーツを上手くなるために、技術向上にだけ頭と体がいってしまうのですが、心技体の三位一体です。
心=精神力・メンタル。技=技術・テクニック。そして、体=体力です。
精神力は、全てのベースとなります。例えば、イメージトレーニング、ももちろん心ですが、技術練習をやろう!とするのも、あのたいへんな単調な体力トレーニングをやり続けることを実行するのも、全て、心、が決めています。
今年こそ、上手くなるために、数多く滑るぞ!も、実際のゲレンデにて、実際に数多く滑ことをおこなうかどうか、も全て心が決めています。
心がしっかりとしていなくては、上手くなるものもなりません。精神力=心は、人間性といっても過言ではないかもしれません。
技術は、誰もが知る、技術です。これがなくては、そのスポーツが成り立ちません。
いくら、精神力と体力が万全でも、技術がなくては、何のスポーツかが成立しません。技術の向上にはとにかく技術練習の量を増やすことです。
が、技術の習得とは、反復練習によりそれを身につけることです。これは言い換えると反復練習によってその、クセ、をカラダに身につけることです。ということは、いくら数多くの量練習をしても、少しでも間違った動きで練習をすると、その間違った動きがクセとなり自分に身に付いてしまいます。
その間違った動きをあとから取り去り、正しい動きを身に付けるのは、とてもたいへんです(間違った動きが身に付いちゃってるわけですから・)。より良い技術練習とは正しい動きを数多く練習することです。
では、体力とは何か。大まかに述べると、体力とは、「防衛体力」と「行動体力」と2つが合わさったものです。
防衛体力とは、ストレスに対する抵抗力のことです。様々な外部環境に抵抗できる力です。免疫力でもあります。ちょっと環境が変わると体調を崩すとか、病気にならないとか、など等です。 どんなに、技術、精神、や身体能力が高くても、これが強くないと(体調を崩すと)、保持するスポーツ能力を発揮することが出来ません。練習も満足に出来ません。などです。 この防衛体力の能力には、運動、栄養・休養、など全てが影響し、それをしっかりおこなえば高まりもするし、いいかげんにすると低くもなります。
行動体力とは、もちろん運動・栄養・休養によってできあがりますが、その運動部分は、筋力、瞬発力、筋持久力、心肺持久力、柔軟性、平衡性、敏捷性、巧緻性、協調性、スピード・・、などの総合的な力の積です。
この行動体力(以下、体力)ももちろんスポーツが上手くなるためには相当必要なものです。しかしだからといって、筋力だけがあればよいとか、平衡性だけあればよいとか、といったものではありません。全ての総合が体力であり、スポーツの上手さに貢献します。
当たり前のことですが、この体力は、そうそう簡単に高まるものでもありません。ではどのようにこの体力を高めることが出来るのでしょうか。
それは、体力向上のトレーニングをおこなうこと。
そしてまず、この、トレーニング、には、(この世界のことを少しでも勉強したことがある人なら誰でも知っている、有名な)「原理・原則」といったものがあります。
それは、ルーの法則、といったものが根本にあり、それに基づき、三大原理と五大原則がそれぞれあります。
「ルーの法則」;人間の持つ様々な機能は、使わなかったり、使い過ぎると、退化、萎縮してしまうが、適度に使うと発達する。
というものです。
そしてそれをベースとして、原理、原則とは、
「トレーニング三大原理」とは、
過負荷(オーバーロード)の原理;
普段日常生活で動いているときの負荷よりも、高い負荷でトレーニングしないと、体力は向上しない。また、高い負荷をかけ過ぎてしまっても的確に向上しないし、ケガの発生にもつながる。
可逆性の原理;トレーニングで得られた効果は、止めてしまうと無くなってしまう。また、トレーニングの期間が短ければ、それだけ早くその効果は消えてしまう。
特異性の原理;トレーニングをした部位やその動作、のみを得ることが出来る。トレーニングでの動きは、その動きそのものを得ることになる。
「トレーニング五大原則」とは、
漸進性の原則;体力の向上に合わせて、トレーニング負荷を徐々にあげていかないと、体力は向上し続けない。
全面性の原則;身体は全ての部位がつながっていて連動性がある、あるスポーツでよく使うであろうある一箇所を主に鍛えても、全身をバランスよくトレーニングしないと使いもにならない。
意識性の原則;各トレーニングを行う目的をしっかりと理解しておこなうかどうかで、その結果に影響が出る。ただやるのではなく、目的や目標を持っておこなうこと大切。
個別性の原則;人は各人の能力がそれぞれ違うので、人と合わせず、自分に合ったトレーニングをすること。トップ選手がおこなっているから自分もおこなう、ではよくない。
継続反復性の原則;身体にトレーニングの効果を身につけるためには、ある一時期だけおこない、出来るようになってもそれは身に付いたものではない。体力を得るためには反復的に継続的に行うこと必要である。
といったものです。
もう冬に入ってしまっているので、ウインタースポーツの向上にたいして、このようなことを知っても遅い。
もっと前から始めてなければ今シーズンに役立たない。ってことはありません。 過去は過去ですので昨日までの過去を振り返ってもなにもなりません。今日から始めれば、明日から始めるよりも、これから先の未来に対して、正しく長くトレーニングすることになり、より良い結果をもたらすことにつながります。2月の結果に対して、3月の結果に対して、その後・・・、今がスタートです。
これらのことを少しでも頭に入れて、より効率のよい、スポーツが上手くなる方法を実践してみてください。
では。
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