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<カーツ>サポートホーム > 応用トレーニング(一覧) > おすすめトレーニング講座 > PCT原田のロジカルエクササイズ 第8回 「身体のメカニズム 腰」

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PCT原田のロジカルエクササイズ
第1回 「痩せる」 第2回 「痩せる2」
第3回 「ケガ」 第4回 「ケガ2」
第5回 「心・技・体」 第6回 「身体のメカニズム 膝」
第7回 「身体のメカニズム 膝2」 第8回 「身体のメカニズム 腰」
第9回 「身体のメカニズム 腰2」 第10回 「ラン軸」
第11回 「歩くと姿勢」 第12回 「歩くと姿勢2」
第13回 「歩くと姿勢3」 第14回 「綺麗に歩く。綺麗に走る。」
第15回 「基礎的な筋力トレーニング理論」 第16回 「ダイエット正攻法」
第17回 「シェイプアップ要約」 第18回 「シェイプアップサプリメント」
第19回 「しなやかな筋肉」 第20回 「有酸素運動の真実」

第8回「身体のメカニズム 腰」

今回は「腰」をフォーカスします。

膝に引き続き、様々な「語」が出てきてたり、難しい内容もあるかとも思いますが、ご自分の身体に存在しているものですので、これを機会にひとつ一つその場所を考えながら、ご自分のそれを触ってみながら、覚えてもらえたらと思います。

日常生活、スポーツ、で最も痛みが出るとやっかいな傷害が腰痛です。全国で腰痛者は1000万人以上とも言われています。地球の発生が46億年前・・そして人間が(猿人が)約400万年前に2足歩行を始めてから、最も身体に負担がかかった部位が腰部でしょう。
腰部は、身体の中心、カナメ、体幹、コア。・・
人の動きは、各部位が連動して動きます。基本的には、重力により身体の足が地面に置かれ支えられ(座っている場合は殿部が)、それを支点にして頭、眼(見る)、耳(聞く)、手、指、上半身、反対脚(片脚支点時)、など等の動きがおこなえます。無重力では今おこなっているような動きはできません。例えば、水に浮いている状態でボールを投げても正確に遠くに投げられないように、重力によりついた部位を支点にして動きが出来ているわけです。身体の様々な動きを作るのは、支点にした部位から連結している各部位が連動しあって動くことになるのですが、それをつないでいる中心が腰部になります。

ではそれだけ重要な腰を痛めないために痛めてしまったらどうしたらよいか。を解説いたします。そのためには、膝のときと同じようにまずは、腰を構成しているモノとそのメカニズムの理解がまず必要となります。
では腰はどのようになっているのでしょうか。

腰にあるモノとして・・
まずは骨(A)。脊柱(1)。腰には椎骨が5つあり腰堆とよびます。第1腰椎(2)から第5腰椎(3)です。
これだけが腰部の骨になります。がそれだけでは腰の説明も出来まず機能もしませんので、その上下にある骨も理解が必要となります。
下にあるのが骨盤。骨盤とは正確には、「仙骨」(4)と、その両側にある「寛骨」(5)とまとめたモノの名称です。仙骨は、骨盤の真ん中にあり、第5腰椎の下に位置します。

寛骨とはもともとは三つに別れており、上側部の「腸骨」(6)、下側の前の「恥骨」(7)、下側の後ろの「座骨」(8)、に分かれています。が実際は成人はそれら三つの骨がくっ付いていて一つの寛骨となっています。
上にあるのが胸椎(9)と肋骨と「胸骨」(10)。第1腰椎のすぐ上にあるのが「第12胸椎」(11)。そしてその胸椎の両側にあるのが肋骨。肋骨は胸椎と同じ数で左右に12個づつの12対あります。また最も下位の「第12肋骨」(12)とその上の「第11肋骨」は、浮遊肋といわれ、その先端が浮いています。第10肋骨以下はその先端が「肋軟骨」(13)になり最終的に、胸の前にある胸骨につきます(あらためて・・胸骨と胸椎は違う骨です。胸の前にあるのが胸骨。脊柱の胸部にあるのが胸椎です)。が、腰部とその関連の骨達です。

それに伴い、それぞれの骨の間には関節があり、骨盤にある仙骨と腸骨の間「仙腸関節」(14)。
この関節は医学的にはほとんど動かないとされている関節です(数ミリは動く)。仙骨と第5腰椎の間「腰仙関節」(15)。腰椎や胸椎などの各脊柱の骨の間はそれぞれ「椎間関節」(16)といいます。
腰仙関節と椎間関節ともに、身体が前後に動く屈曲・伸展、身体が横に動く左側屈・右側屈、左右に捻る左回旋・右回旋、の動きがあります。そしてその関節を押さえるために、各関節には靭帯が必ず存在します。しかし、こう断言してしまっては医学的には問題もあるかもしれませんが・・、腰部の動きや痛みのことを知るための優先的には、靭帯はあまり知る必要がなく関係がありません・・。といった認識でよいでしょう。
また、脊柱の各椎骨の間には「椎間板」(17)が存在します。これは椎骨の前面にある「椎体」(18)と椎体の間にある繊維性の軟骨で、上下の椎体をつなぎ、クッションの役目をしているものです。






そしてその骨・関節を動かす筋肉です。まずは腰背部(後部)に主として存在する「脊柱起立筋」。

脊柱起立筋とは、正確には、9種類の筋肉群によって構成されており、それがさらに各部位によって、腰・胸・頸・頭などと筋肉の名称の前につく筋肉があります。それを全て知る必要はありませんが、腰部を構成する脊柱起立筋(19)の主なものは、腰腸肋筋、胸最長筋、腰多裂筋、などです。これらの脊柱起立筋は、筋繊維が縦に走っており、脊柱や肋骨・仙骨・腸骨部に付着しています。その脊柱起立筋のすぐ前にあるのが「腰方形筋」。優先的にはあまり重要ではありません。
そして腰部の前、身体の前にあるのが有名な「腹直筋」(20)。これは腸骨の下部前面から、胸骨と肋軟骨の下部に付着します。この腹直筋と脊柱起立筋の間、両側にあるのが、皮膚表面側に「外腹斜筋」、その奥に「内腹斜筋」がありそれらは、側屈や回旋の動きを主におこないます。さらにその奥に「腹横筋」がありますがこの筋肉は身体を動かす機能はありません(収縮すると若干ですが腰部を屈曲させる作用がでますが)。などの筋肉達です。

神経。この腰部や仙骨から出ている神経が、下半身にいきます(殿部・大腿・膝・下腿・足など)。下半身の各筋肉を収縮させたり、そこに痛みや違和感などを感じるのも、ここから出る神経によるものです。

それらがどのように動くか。
特には、腰部を横から見ると分かりやすいです。元々動きがないときの状態で、腰部は前に若干反っています(前湾)(22)。

胸部は後湾しています(23)。その間にある各関節の椎間関節は前にも後ろにも動くので、身体の前に付く腹直筋が機能すると(収縮する)と、胸骨・肋軟骨と、腸骨の下部が引っ張り合うので、腰部が屈曲していき(身体の前屈。骨盤の後傾)(24)、どんどん腰部の前湾が減り、最終的には後湾します。

また、後ろに付く腰部の脊柱起立筋が収縮すると、腰部が伸展(反る)(25)ので、元々の前湾よりもさらにもっと前湾していきます(過前湾)。この2つの動きがもっとも腰の動きや機能が最も重要なものとして捉えるべきものです。

でそれらがさらにどのようになって痛みや違和感などに結びつくのかを次回ご説明します。


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